生後間もない赤ちゃんも、聞き分ける力がある(2)

メレール博士は赤ちゃんの言語習得のカギはその言語環境によるところが大きいと言います。
日本のように単一言語の国というのは珍しいんですね。
インドや中国、米国などでは通常、複数言語が飛び交っていたりします。
親同士が違う言語を話すケースも珍しくないのです。
おのずと赤ちゃんも複数の言語環境に置かれるのです。
こうしてバイリンガルの環境の人は複数の言葉を難なく、モノリンガルの人が一つの言葉を獲得するのと同じ早さで獲得できるというわけです。
メレール博士はさらに脳がどのように機能しているのかを明らかにしたいと語っています。

私はこの話を聞いた時に深くうなずいてしまいました。
そしてその話を聞いて良かったと思いました。
というのも我が子に英語でも習わせようかと考えていた矢先に聞いたからでした。
確かに小さければ小さいうちほど他言語を習得しやすいことはわかりました。
ですが、その環境をこの日本でできるでしょうか?
もちろん私や夫がネイティブ並に英語を話せたらそれが可能かもしれません。
ですが、残念ながら我が家の大人たちはたどたどしい英語しか話せないわけで(苦笑)、この環境でもし英語教室に通ったとしても果たしてネイティブのように話せるようになるのか?
とても疑問に感じてしまい、一旦英語教室のことは白紙に戻しました。

ですが、英語教室を否定するわけではありません。
習わせる目的は人それぞれです。
英語が好きになってもらいたい、など英語に親しむ目的で習わせることはアリですよね。
巷にはありあまる程の英語教材がありますが、たとえDVDでバイリンガル環境に置いたとしても、結局待ち構えている社会は単一言語社会なのです。
ここをふまえた上で他言語教育を考えるといいかもしれません。