先日書いた「生後間もない赤ちゃんも、聞き分ける力がある(2)」でも早期英語教育についてちょっと触れましたが、外国語の習得といえばちょっと気になる方もいるのではないでしょうか?
私の周りでも2歳になってから英語教室に通わせている人がちらほらいます。
本格的な英語教室じゃなくても英語サークルに通っている人や、自宅で英語教材をやっている人も多くいます。
改めて見回してみると小さいうちからの外国語学習が珍しくないものになっています。
私自身は早期の外国語教育が悪いとも良いとも思わないのですが、早期教育のデメリットにも触れてみたいと思います。
まず日本語がおぼつかない段階で英語など他の言語を並行して教えることは子どもの脳を混乱させるだけという意見もあります。
どちらの言葉もまともに話せないのが一番最悪パターンです。
実際、欧米に住む若い日本人夫婦が子どもを現地のベビーシッターに任せきりにしていると「このブックを取って!」「レッツ・イート ご飯」などという子どもが少なくないといいます。
日本語の習得がある程度まで進んでいないと、子どもは複数の言語に対してそれがおのおの「別の言語体系に属するもののひとつ」であることがわからないのです。
そうすると日本語と外国語のルールを混然一体で覚えてしまい、どちらもまともに話せない中途半端の状態になってしまうのです。
もちろん早く外国語に触れれば発音はうまくなるでしょう。
ですが、ネイティブスピーカーのように発音することが果たして重要なのかどうか?です。
それよりも外国人と会話する時に重要なのは、自分の伝えたいことをきちんと伝えられるかどうかの方ではないでしょうか。
例えば日本語の単語の発音がとてもうまい外国人がいたとしてもそれだけでは会話できませんよね?
それよりも外国語なまりがあってもすらすらと日本語を話せる外国人の方がコミュニケーションがうまくとれますね。
発音が流暢であることはさほど重要ではないのだなと思うようになりました
そう考えると外国語を学び始めるのは中学生や大人になってからでも遅くはないのです。